入賞作品
bow 48×47.3×74.5 ホワイトアッシュ
鶴崎和紀 柔らかい木の椅子の提案。2枚の互いに反りあった積層曲げ合板を重ねることにより、構造的強度と、木の椅子では今までに無いほどの柔らかい座り心地を実現した。 |
nomi chair 岩田卓朗 既視感のない、座面、背もたれの表現を試みました。削りだしたスポークを交差、連結させ、椅子の構造自体に組み込むことで強度を保ち、なおかつ、形態に調和と一体感が生じるよう心掛けデザインを行いました。有機的な座面と背もたれの形状とのバランスを考え、肘掛けは削り出し、脚は丸脚としました。 |
CRANE 金山ゆうじ 腰掛けて目を閉じるだけで物語りが始まる椅子を作りたかった。懐かしい風景が目前に広がり、虫の声や清流のせせらぎ、四季折々の薫りを運ぶそよ風までも感じられる椅子を目指した。静寂と躍動、懐かしさと新しさを同時に表現するために鶴の動きとたたずまいから形態のヒントを得た。人の感覚にまで届くよう、ブナのぬくもりが最大限感じられる素朴な表面仕上げ。百年後に腰掛ける人も同じ感動を味わってほしい。 |
itabasami chair 菊地文貴 この椅子を考案するきっかけとなったのは転勤の多い兄家族からの要望であった。引っ越しの時にかさばらず、なお食卓でも使用可能な椅子が欲しいとのことであったため、パッケージングも同時に考え試作を重ねた。その内に2枚の板で全てをはさみ込むと言うシンプルなアイデアに至り、このモデルの完成となった。今までにない方法を用い、それぞれの素材のもつ特徴を生かした作品を制作することができた。 |
ブナコスツール 清水金弥 伝統工芸にデザインを加えて新しいものを作ることをテーマに青森県の伝統工芸であるブナコの手法を利用して、ハイスツールを製作した。ブナコによる独特の三次曲面は見た目の美しさと、座った時に体になじむフィット感がある。 |
ウィング・スツール 須崎 篤 シンプルな形で、強度もあり、見た目のきれいさがあること。またお年寄りにも軽く持てて、お尻を包むような座り心地。自然塗料を使うことで環境にやさしく、また人の健康にもやさしい物を、という思いがありました。 |
HC-01 根本 尚 北海道を意識したデザインとし、全体にスクェアを基本とした。座面の納まりに特徴をもたせ、シンプルな中にも制作者の技術と日本のダイニングチェアというものが感じられる作品を目指した。 |
CH・04-KR 山元博基 ここ数年、自分にはイメージに届く原寸図は描けないし原寸図以上のプロトタイプは作れないと感じている。形が現れる度に覚える物足りなさ、抱いてはいてもたどり着けていないイメージ。でも繰り返す。いつか虹の足元を見てみたいから。「…でもそこはドロ沼かも?」と自分に重ね囁く声。それでもいい。琴線に触れるイメージに出逢えるのなら。この椅子には二度の試作を囁く声の感想を基に再度変更し纒めたものである。 |
ベビーチェアLOOP 林 秀行 重心が高い位置にあり、安全性が要求される乳幼児チェアのベースは安定面から円形がふさわしい、というのが発想のベース。一枚のベニヤ板からベースを切り抜き、通常は廃棄される部分からガード、座面、足掛けを切り出し、資材の無駄を省いた。ダンボールにコンパクトに収納して使い回してもらう事を願っている。 |