選考レポート

第6回暮らしの中の木の椅子展、第2次選考実施
最優秀賞はじめ各賞決定

 「第6回暮らしの中の木の椅子展」の審査は、2007年9月にコンセプトを含めた写真、図面などから第1次選考(書類選考)が行われ、応募総数624点から第1次選考を通過した132点が、2008年2月26日、実物による第2次選考にのぞみました。
  第6回を迎える今回は、従来の一般部門、「子どものための椅子」部門の他に「主材を針葉樹とした椅子」部門、「高校生の椅子」部門がそれぞれ新設されました。私たちの暮らしを取り巻く大きな問題「エコロジーと資源の有効活用」に着目し、参加対象を広げることで早い時期からものづくり、デザインへの興味を体感してもらおうとするものです。
 多くの力作の中から最優秀賞に選ばれたのは山下知廣氏(東京)による「座椅子」。竹という特有の植物素材ならではの弾力性と造形美を兼ね備え、その斬新さが評価されました。このほか、優秀賞に7点、「子どものための椅子」「主材を針葉樹とした椅子」部門にもそれぞれ部門賞が1点、と入選作品、また高校生の部門では、部門賞の該当はなかったものの、入選作品が選ばれました。
 受賞作品に実際に触れ、座り心地を確かめられるのも本展の大きな魅力です。4月、国際デザインセンターでの展示会を皮切りに開催される受賞作品展では、入賞入選作品約100点にそれぞれ来場者の皆様も座ることができます。

選考記録

第二次選考会

         

第一次選考会

     

第1次選考

コンセプトを含めた、写真、図面などから書類審査をおこない、応募総数624点から132点を選出。2007年9月26日、朝日ホール(名古屋市中区)で。

第2次選考

実物作品による選考で、入賞入選・100点(最優秀賞1点・優秀賞7点・「子どものための椅子」部門賞1点・「針葉樹を使った椅子」部門賞1点の計10点の入賞作品と入選90点)を選出。2008年2月26日、朝日ホール(名古屋市中区)で。
※高校生部門は入選作品のみ。部門賞入賞作品は今回該当作品無しと判断されました。

選考委員

○選考委員長
織田憲嗣(東海大学芸術工学部教授)
○選考委員
木村一男(名古屋学芸大学メディア造形学部教授)
島崎 信(武蔵野美術大学名誉教授)
宮本茂紀(家具モデラー)
(※順不同・敬称略)

募集要項

「第6回暮らしの中の木の椅子展」公式サイト(朝日新聞社)
「第5回暮らしの中の木の椅子展」の各地での開催風景等もご覧いただけます。

 

「座椅子」/最優秀賞/山下知廣