家具・インテリア(アメリカン・アール・デコ・コレクション)

A6 / 鏡台と椅子

  • 制作年代:1930年代中期
  • デザイナー:不詳
  • メーカー:ハーマン・ミラー社

ドレッシングミラースタンド、またドレッサーと訳される鏡台の中でも、豪華なものは“バニティ”と呼ばれた。本来“虚飾”を意味する“vanity”は化粧やファションを象徴し、1910〜30年代にはファッション雑誌“vanity fair”も発刊されている。全体のフォルムや引き出し、セットの椅子の形状にも大きな円弧を応用した大胆なデザイン、引き出しの把手部分の意匠は、アール・デコの流行から流線型が誕生した1930年代特有のモダンな空気を伝えている。