会期 |
2001年10月26日(金)〜11月25日(日) ◎会期中無休 ※終了しました |
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会場 | 国際デザインセンター・デザインミュージアム、デザインギャラリー 〒460-0008名古屋市中区栄3-18-1ナディアパーク・デザインセンタービル4階 tel : 052-265-2106 |
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入場料 | 一般300円、学生200円(DNI会員、中学生以下無料) | |||
主催 | オーストリア大使館、(株)国際デザインセンター | |||
展示作品一例(※展示品は変更されることもあります。) | ||||
19世紀末から20世紀初頭にかけてウィーンで花開いた華麗な世紀末美術。同時期のウィーン工房を中心としたデザインの動向は、その後のモダン・デザインの歴史に計りしれない影響を与えました。このあまりにも華麗な世紀末オーストリアのデザイン動向に目を奪われ、その後のオーストリア・デザインの展開、特に1970年代以降のオーストリア・デザインの重要さは見失われがちです。
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今回の展覧会「DESIGN NOW, AUSTRIA オーストリア・デザインの現在―ファッションからウェブ・デザインまで」は、いま再び、 世界のデザイン関係者から熱い注目を集めはじめている現代オーストリアのデザイン状況と、その歴史的背景を紹介しようとするものです。
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建築や工業生産品の機能性を追求し「すべての人々に受け入れられる普遍的なデザイン」という国際様式をめざした20世紀モダン・デザインの理念は、1970年代半ば以降のポストモダン・デザインの潮流によって厳しい批判にさらされました。この批評的動向の端緒を拓いた1人が、1960年代末からウィーンを拠点に挑戦的な理論活動と実践をつづけていた建築家、ハンス・ホラインです。
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また、ポストモダン・デザインの動向が沈静化した1990年代からは「ユニバーサル・デザイン」という概念が世界のデザイン界の大きな関心となってきていますが、このユニバーサル・デザインの理念には、1960年代末から70年代初頭の世界のデザイン理論に大きな影響を与えたオーストリアのデザイン理論家、ヴィクター・パパネックの思想が色濃く反映されています。 今回の展覧会は、ホラインやパパネックが30年前に提唱した先駆的な建築・デザイン理論が、現代のオーストリア・デザインの現場にどのように継承され、その理念が、多彩 な人材と独特な表現によってどのような発展的な広がりを示しているかを検証するものです。彼らの理念を継承した現代オーストリアのデザインは、ある部分では、いま大きな問題となっているグローバリゼーションと地域文化の対立を調停する、個々の人間のスケールに合ったデザイン原理を模索しているとも言えます。
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この展覧会では、ポルシェ・デザインに代表される洗練された工業デザイン、ヘルムート・ラングや若手デザイナーたちの日常的でハイタッチなファッション・デザイン、CGやウェブ、若者のクラブ・シーンと深く関わるノイズ・ミュージックとそのパッケージなど、現代オーストリアのもっとも刺激的なデザイン・シーンと彼らがめざす新しいデザイン理念を紹介します。
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「DESIGN NOW, AUSTRIA」は、もともと、ヨーロッパ巡回展として企画され、1998年〜99年にロンドンのデザインミュージアムをはじめ、ウィーン、プラハ、リスボン、バルセロナで開催され、好評を博しました。今回日本へ巡回されるにあたって、出品内容は吟味され新しい作品も追加されています。
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日本での展示は京都(京都国立近代美術館)、名古屋(国際デザインセンター)、東京(原美術館)の3ケ所で行われ、名古屋展ではあわせて、オーストリアと日本の次世代を担う若いデザイナーたちがコラボレーションを行うワークショップ「国際若手デザイナーワークショップ2001」を開きます。 国際若手デザイナーワークショップ2001公開プレゼンテーション
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■お問い合わせ 国際デザインセンター tel:052-265-2105 fax:052-265-2107 ※お問い合わせに際しては「DESIGN NOW, AUSTRIA」と明記してください。 |
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