作品名 |
The multimedia interactive interface of pregnancy(妊娠に関する双方向マルチメディア・インターフェイス) |
コンセプト |
命を育むということは、愛の旅である。しかし、そこには、のり越えなければならない幾多の困難がまちかまえている。私たちは、妊婦に安心と、新しい命の誕生の喜びを感じてもらいたい。これから母親になる女性に向けて、専門的かつ人間的な双方向マルチメディア基盤を提供する。全ての利用者が自分専用の妊娠CDを所有できる。妊娠の経過と胎児の成長を紹介するだけでなく、母体の栄養と健康にも注意を払う。また流産と妊娠中絶を減らすために、妊娠計画の大切さも重視している。
さあ、愛の旅へと出発しよう。私たちが目指すものは、メディアを通じて、医者と患者の間に、良いコミュニケーションを確立することだ。 |
審査員コメント |
妊娠に関する正しい知識は女性のためだけでなく、男性にとっても知るべき重要な情報である。今回のコンペのテーマ「未来のために」では、社会を変える力を求められていると思うが、まさにこの「妊娠」という事柄にはジェンダーや人権、人体の自然の摂理、あるいは世界の平和構築など、今の社会が持つさまざまな課題とキーワードが詰まっていると思う。国によっては「妊娠」の問題をオープンに語ることがタブーな場合もあるだろう。インターネットというメディアを使って、誰もが情報を見ることができ、知識を深めていける優れたツールである。中国語だけでなく、日本語や英語、スワヒリ語など、世界各地で提供できるアプリケーションへの発展が期待される。作者のコンセプトには医者と妊婦のコミュニケーションを円滑にすることが目的と書かれていたが、具体的に両者の関係における課題や、その改善方法についての提案が明快に示されているとよかった。
|