
| 作品名 | The Ark(箱舟) |
| コンセプト | 良質な家具から命の救済まで。 昨今、地球温暖化や温暖化がもたらす事態に警鐘が鳴らされている。(米地球物理学専門誌である)Geophysical Research Lettersに寄せられた『極値降水量の温度依存度』という論文によると、もし世界の気温が1度上昇すると、平均降水量は23%上昇する。更に、世界の降水量上位10%の地域の降水量は95%も増加するということである。気温の変化は多くの災害をもたらす。海抜の上昇により洪水の被害にあう地域の数も増えるであろう。災害が起こる度に被害者が救済活動や物資を待つ姿を目にしてきたが、たいていの場合物資は十分ではないし、救済活動も迅速には行われない。このような問題に解決法があるのであろうか? The Arkは全く新しい表皮と構造を持つ非難用ボートである。形を変えることにより、どんな環境下でも活動できる。通常は家庭でソファとして使うことができるが、もし災害が発生した時は、救急対応の用途を発揮する。ボートの浮揚力により、人命や財産を守ることができるし、洪水発生時にいち早く避難できる。また、災害地域全体の救命作業が効率的に行われ、貴重な人命、財産の損失を防ぐことにもつながる。 |
| 審査員コメント | 1次応募時の画像イメージの方が素材感などが伝わりやすく、2次応募作品は模型の精度は高いのだが、アピール力が強まらなかったのが残念である。 大洪水などの災害時に、日常使っているソファが救命ボートに変身して生命を守る。そうした危険性の多い地域では有効かもしれないが、自分の部屋に家具として置いておくという発想はあまり持てないのではないか。プライベートな空間よりも、学校や公共施設の備品を想定した方がふさわしい。 |
| 受賞者名 | ツェイウェイ・リン/Tsui-Wei Lin | ![]() |
| 生年 | 1982年 | |
| 性別 | 女性 | |
| 国籍 | 台湾 | |
| 職業 | 学生/實踐大学 | |
| 学歴 | 實踐大学 在学 | |
| 共同制作者 | チェン・ウェイ・ピン/Chen Wei Ping | ![]() |