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IdcNコレクションシリーズvol.21
AMERICAN AD 30’sーライフスタイルとプロダクト
国際デザインセンターは、20世紀のデザイン史において日本の産業デザインにも大きな影響を与えた、1930年代アール・デコ期のアメリカのデザイン製品を所蔵しています。コレクションは、家具から電化製品、食器、雑誌、ポスターまで、当時のライフスタイル全般にわたる多様なもので、作品数は約2,000点にもおよびます。大量生産時代をむかえたアメリカで流行したこのデザイン様式は、20世紀の社会や産業構造の大転機を示す貴重な資料であり、その遊び心あふれるデザインは今日でも新鮮な魅力を放っています。
IdcNコレクションシリーズ vol.21
「AMERICAN AD 30’s-ライフスタイルとプロダクト」
毎回、テーマを設け作品を紹介するコレクションシリーズ展。第21回にあたる今回は、広告とプロダクトをテーマに、1930年代、メディアの発達とともに発展した数多くの広告の中から雑誌広告を中心に取り上げ、その魅力とともに、広告に描かれた当時の最新のプロダクトデザイン製品を紹介します。
1930年代は、技術の進歩によってインフラの整備とそれに伴うプロダクト製品の開発が目覚ましく、人々の生活を大きく変えた時代でした。20世紀初頭の産業革命がもたらした生産技術、産業形態、新素材は、産業界に大きな変革をもたらしただけでなく、特にアメリカにおいては新たなライフスタイルを生み出す役割を果たしました。競いあうように次々と登場した乗り物や電化製品は、従来にない利便性を生活にもたらし、その目覚ましい変化は、不況からの復興の中で技術革新による明るい未来像を大衆に描いて見せました。「最新の技術で豊かなライフスタイルをつくりあげる」という新しい価値観は、1950年代にかけて強いアメリカ、ポップカルチャーという独自の文化をもつアメリカン・スタイルへとつながることとなりました。
本展では1930年代を代表するメディアの一つ、雑誌を彩った広告やポスターを中心に、人々のライフスタイルに大きな影響を与えた乗り物や電化製品の数々を紹介します。
出品例
上左:雑誌広告「NEW MERCURY 8」(1940年)
フォード社が1938年から生産を開始した自動車ブランド「マーキュリー」は大衆車としてヒットし、後には海外でも販売された。
上右:流線型列車玩具「City of Salina」(1930年代中期)
1930年代にスピード化と美しいスタイリングで話題を集めた流線型列車の一つ。その人気ゆえに精巧な高級玩具も数多く生産されている。
上左:雑誌広告「ALCOA ALUMINUM」(1930年代)
当時の列車は新素材を取り入れスピード化を競いあったが、流線型のスタイリングの美しさも注目を浴びた。
上右:雑誌広告「Western Electric」(1930年代後期)
数々の技術開発で知られるウェスタンエレクトリック社は、1930年代にデザイナー、ヘンリードレフュスによる四角いスタイリングの電話機を発売。いわゆる黒電話の原型となった。
上左:ラジオ「Streamliner baby radio」(1941年)
装飾性の高いデザインも数多く製造された1930年代のラジオの中でも、小型化を図り、プラスチックのカラーバリエーションを提案したモデル。
上右:雑誌広告「TOAST MASTER」(1930年代)
家電製品の普及は一般家庭のキッチンにも大きな変化をもたらし、ワッフルトースターやミキサーなど機能に応じ多種多様な商品が登場した。
会場 |
デザインギャラリー 〒460-0008 名古屋市中区栄3-18-1 ナディアパーク・デザインセンタービル4階 アクセス |
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日時 |
2016年8月4日(木)〜
2016年9月4日(日)
13:00 〜 19:00 |
休日 | 毎週火曜 |
費用 | 無料 |
主催 | 株式会社国際デザインセンター |
関連コンテンツ | IdcNコレクションシリーズ展(主な事業概要) |