プレスリリース

2013.09.27
 
 

デザインツアー:揚輝荘「聴松閣」でクラシックを楽しむ 開催のご案内

デザインツアー:揚輝荘「聴松閣」でクラシックを楽しむ

名古屋市は2008年10月、ユネスコ・クリエイティブ・シティズ・ネットワークのデザイン都市に認定されました。クリエイティブ・デザインシティなごや推進事業実行委員会では、認定以降さまざまなデザイン事業を展開していますが、今年度のデザイン啓発事業では、あいちトリエンナーレ2013の開催にあわせて、名古屋の歴史的建造物を専門家の解説を交え見学するデザインツアーを行い、専門家の持つ深い知識に触れ、デザインへの理解促進、名古屋の個性・魅力の再発見を図ります。
今回の見学先「揚輝荘(ようきそう)」は、株式会社松坂屋の初代社長・伊藤次郎左衛門祐民(いとうじろうざえもんすけたみ)氏の別邸が名古屋市へ寄贈されたもので、名古屋市郊外別荘の代表作のひとつです。このデザインツアーでは、特別に専門家の解説のもと、修復を終え今年8月に公開がはじまったばかりの揚輝荘・南園「聴松閣(ちょうしょうかく)」を中心に、北園「伴華楼(ばんがろう)」と庭園を見学・散策します(約1時間30分)。
ツアーの締めくくりは、揚輝荘・南園「聴松閣(ちょうしょうかく)」の地階、インド様式の意匠がエキゾチックな多目的室(旧舞踏場)で、揚輝荘の解説とサロン風ミニコンサートを愉しみます(約1時間)。松坂屋の前身であるいとう呉服店が明治44年(1911年)に結成した「いとう呉服店少年音楽隊」は、後に、現存する日本最古のオーケストラ、東京フィルハーモニー交響楽団に発展しました。このツアーでは、名古屋フィルハーモニー交響楽団に所属する3人が、往時を偲ぶひとときをお届けします。
歴史・文化資産を未来へ継承する揚輝荘の修復公開プロジェクトを通じ、名建築に触れます。

タイムスケジュール
ガイドツアー(見学会)

14:45~16:15
3組に分かれ、揚輝荘・南園「聴松閣(ちょうしょうかく)」を中心に、北園「伴華楼(ばんがろう)」と庭園を見学・散策

「聴松閣」解説とサロン風ミニコンサート
16:30~18:00 (予定)
解説:佐藤允孝/NPO法人揚輝荘の会事務局長・学芸員
会場:揚輝荘・南園「聴松閣」地階・多目的室

ガイドツアー(見学会)
揚輝荘
株式会社松坂屋の初代社長・15代伊藤次郎左衛門祐民いとうじろうざえもんすけたみ)氏の別邸。大正から昭和初期にかけて覚王山・日泰寺の東南に隣接する約1万坪の森を切り開いて築かれた、名古屋市郊外別荘の代表作。その構築は大正7年(1918年)、茶屋町本家から三賞亭を移築したことにはじまり、約20年で完成。最盛期には30数棟が威容を誇っていた。平成18年度末(2007年)に主要な部分として保存された庭園と建物が名古屋市に寄贈。平成20年(2008年)5月に、5棟の建物(聴松閣、揚輝荘座敷、伴華楼、三賞亭、白雲橋)が同市指定有形文化財に指定。順次、修復整備が行われ、市民共有の歴史・文化資産として保存活用事業が進められている。南園に現存する「聴松閣」は迎賓館として造られた、揚輝荘を象徴する洋館で、修復整備を終え、平成25年(2013年)8月に一般公開を開始。

聴松閣
ちょうしょうかく/木造+鉄筋コンクリート造。地上3階地下1階。建建築面積258.69㎡、延床面積750.05㎡、高さ12.50m。
昭和12年竣工、平成19年名古屋市に寄贈、平成20年名古屋市指定有形文化財に指定、平成23年9月より修復整備、平成25年8月公開

インタープリター(ガイド)
佐藤 允孝(NPO法人揚輝荘の会事務局長/学芸員)
水谷 友彦(NPO法人揚輝荘の会副理事長/公益社団法人愛知建築士会会員/建築士)
臼井 弘明(NPO法人揚輝荘の会会員/公益社団法人愛知建築士会会員/建築士)
長谷川 利伯(NPO法人揚輝荘の会会員/公益社団法人愛知建築士会会員/建築士)

コンサート
演奏者トリオdeブランチ

プログラム
モーツァルト:アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク
ブラームス:ハンガリアン舞曲第6番
チャイコフスキー:バレエ「くるみ割り人形」より「花のワルツ」
ドビュッシー:夢想
ラフマニノフ:ヴォカリーズ
ピアソラ:カフェ1930
サウンド・オブ・ミュージック・メドレー
日本の四季メドレー
ボブ佐久間:煌めきの未来へ
※曲目、曲順が変更になる場合もあります。
※コンサート専用ホールではないため、音が聞きづらい場合があります。

ユネスコ・クリエイティブ・シティズ・ネットワーク
文化の多様性の保護を重視しているユネスコが、創造的・文化的な産業の育成、強化によって都市の活性化を目指す世界の各都市に対し、国際的な連携・相互交流を支援する目的で、2004年(平成16年)に創設されたもの。デザインをはじめ、クラフト&フォークアート、映画、食文化、文学、音楽、メディアアートの7分野があり、名古屋市は、2008年(平成20年)10月16日に、デザイン分野への加盟が認定された。

名称
  • あいちトリエンナーレ2013 パートナーシップ事業

    デザインツアー:揚輝荘「聴松閣」でクラシックを楽しむ
会場
  • 揚輝荘
    〒464-0057
    名古屋市千種区法王町2丁目5番地の17

日時
  • 2013年9月29日(日)14:45〜18:00

費用
  • 1,000円(※お一人様※入館料含む)

主催
  • クリエイティブ・デザインシティなごや推進事業実行委員会
    (主催構成団体:名古屋市・株式会社国際デザインセンター・名古屋商工会議所・中部デザイン団体協議会)

共催・後援など
  • 共催:揚輝荘、協力:名古屋ウィーン・クラブ

応募方法・その他
  • 対象:中学生以上一般
    定員:40人(※1応募あたり2人まで)
    参加者:41人(※応募者総数1,183人から抽選で決定)

一般お問い合わせ
  • クリエイティブ・デザインシティなごや推進事業実行委員会
    (tel052-265-2104、fax052-265-2107/株式会社国際デザインセンター内)

プレスお問い合わせ
  • クリエイティブ・デザインシティなごや推進事業実行委員会
    (tel052-265-2104、fax052-265-2107/株式会社国際デザインセンター内)

インタープリター(ガイド)&演奏者

参考画像

デザインツアー:揚輝荘「聴松閣」でクラシックを楽しむ(フライヤー・イメージ)


聴松閣(外観)


ハーフチンバーの外壁など山荘風外観の迎賓館。地上3階の各部屋は欧風・中国風などの様式、地階は全体がインド様式。昭和12年に竣工。
揚輝荘 

聴松閣・地階「多目的室」(旧舞踏場)


祐民は昭和9年にインドなど仏跡巡拝の旅に出ている。昭和12年に竣工した「聴松閣」地階の多目的室(旧舞踏場)は、壁画やレリーフなど、随所にインド様式の意匠が見られる。

聴松閣・地階 ホワイエと壁画


「聴松閣」地階の多目的室(旧舞踏場)(写真右手)につづく、ホワイエ。壁や柱などに、インド様式の壁画やレリーフが見られる。

聴松閣・1階 喫茶「べんがら」(旧食堂)


クリエイティブ・デザインシティなごやのロゴマーク


ユネスコのシンボルマークと名古屋市の市章である「丸八マーク」を組み合わせたもので、ユネスコ・クリエイティブ・シティズ・ネットワークの活動を通じて、産学官が一体となって名古屋の魅力を発信していこうとする意欲を、豊かな自然あふれる地球を象徴する青色を用いて表現している。
クリエイティブ・デザインシティなごや推進事業実行委員会 

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