ニュース&レポート

2013.10.01
 
 

IdcN設立20周年記念デザイン展 
[re:think] Japan+Korea|Design 開催レポート

コロロデスク&スツール
デザイン:株式会社トラフ建築設計事務所
製作:株式会社伊千呂
マスト
デザイン:岡田心(フラップデザインスタジオ)
製作:有限会社大橋量器
3120 ウォーターマーク シリーズ
デザイン:高橋理子(株式会社ヒロコレッジ)
製作:古川紙工株式会社、丸重製紙企業組合、家田紙工株式会社
プロデューサー:萩原修
名古屋城キャンドル
デザイン:本田敬(Design Studio CRAC/メ~ブツ勘考委員会)
製作:カメヤマ株式会社
Table-dish-cover
デザイン:メズム(MAEZM)
Moon glass
デザイン:テイル(tale)

2012年6月、クリエイティブ・デザインシティなごやはドイツ・ベルリン恒例の国際デザインイベント「DMYベルリン2012(ドイツ)」に招待参加、名古屋圏で作られたデザインプロダクツを紹介した。展示品は、いずれも、既存の素材や工法などを用いた身近な商品が“デザイン”の視点で捉えなおすことで魅力的なプロダクツに押し上げられたものである。

「コロロデスク&スツール」は、名古屋市守山区に工場を持つ株式会社伊千呂のカラフルなポリエステル化粧板と株式会社トラフ建築設計事務所のデザインによって生まれたパーソナルデスク&スツール。一風変わったデスクだが、その前に座った誰もが笑顔になるという不思議な魅力をひめている。升の新たな展開を試みる有限会社大橋量器の「マスト」は、マスの上にテープ状の升のカンナ屑(経木)がマスト(帆)のように立ち、帆から水が蒸発する仕組みのエコ思考の加湿器。美濃和紙製造メーカーと高橋理子(株式会社ヒロコレッジ)によるステーショナリー「3120 ウォーターマーク シリーズ」、メ〜ブツの「名古屋城キャンドル」など。いずれもベルリンッ子に好評で、これらの商品が海外でも十分に通用することを示した。

春に会社設立から20年を迎えた国際デザインセンターでは、2013年秋から冬にかけて一連の記念イベントを行った。その皮切りにこれらのプロダクツをデザインギャラリーで凱旋展示し、名古屋のモノづくりの可能性を紹介することとした。IdcN設立20周年記念デザイン展 [re:think] Japan+Korea|Designと題したこの展覧会には、韓国・ソウルから世界へ向けて発信する若手クリエイターのプロダクツを加え、展示とトークにより、「re:think=再考」:改めてデザインについて考える機会とした。

■展示作品
◎日本

コロロデスク&スツール/製作:株式会社伊千呂/デザイン:株式会社トラフ建築設計事務所


マスト/製作:有限会社大橋量器/デザイン:岡田心(フラップデザインスタジオ


山おろし/製作:株式会社カネコ小兵製陶所/デザイン:岡田心(フラップデザインスタジオ


3120 ウォーターマーク シリーズ/製作:古川紙工株式会社丸重製紙企業組合家田紙工株式会社/デザイン:高橋理子(株式会社ヒロコレッジ)/プロデューサー:萩原修
名古屋城キャンドル/製作:カメヤマ株式会社/デザイン:本田敬(Design Studio CRAC/メ~ブツ勘考委員会
キレシャチ/製作:makira DESIGN/デザイン:牧ヒデアキ (makira DESIGN

◎韓国

Table-dish-cover/製作・デザイン:メズム

KNITTED ROOM/デザイン:キム・チェヨン
半透明/デザイン:チョン・ヘヨン

永生/デザイン:ソ・ミョンワン

Moon glass/製作・デザイン:テイル

IdcN設立20周年記念デザイン展
[re:think] Japan+Korea|Design
会場:国際デザインセンター・デザインギャラリー
会期:2012年10月18日~2012年10月28日
主催:株式会社国際デザインセンター
共催:国民大学校・オリエンタルカルチャー&デザインセンター(韓国・ソウル)
協力:クリエイティブ・デザインシティなごや推進事業実行委員会

※イベントレポート、トークゲスト・プロフィール、写真などは、クリエイティブ・デザインシティなごやのウェブサイトでご覧いただけます。